YouTubeを伸ばすために、最初にやるべきは「キーワードリスト」の作成です。
視聴者が実際に検索している言葉を整理することで、再生されやすいテーマや、狙うべきジャンルを見極めやすくなります。
正直なところ、キーワードリストを作らずにYouTubeを始めても、成果につながらないケースが大半です。
本記事では、キーワードリストの重要性と、実際の作り方を5ステップでわかりやすく解説します。
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「キーワードリスト」とは、視聴者が検索する言葉を整理した一覧表
キーワードリストとは、視聴者がGoogleやYouTubeで実際に検索している言葉を整理した一覧表のことです。


キーワードリストを作成すると、以下のような情報が可視化され、YouTubeの動画企画やチャンネル設計に活かせます。
- 視聴者がどんな情報を求めているのか
- 具体的にどんな悩みや興味を持っているのか
SEO(検索エンジン最適化)では以前から活用されている手法ですが、いまやYouTubeマーケティングにおいても欠かせないステップとなっています。
YouTubeにおける「キーワードリスト」の重要性|検索上位を狙うなら必須
YouTubeで成果を出すには、ただ動画を投稿するだけでは不十分です。
「何が検索されているのか=需要」を把握し、その需要に沿った企画作成が、視聴回数を伸ばすためには重要です。
キーワードリストは、その「需要の見える化」に役立ちます。
ここでは、YouTube運用におけるキーワードリストの重要性を詳しく紹介します。
1.ユーザーニーズの理解が深まる
キーワードリストを作成すると、視聴者の関心や悩みを具体的に把握できるようになります。
たとえば、歯科クリニックの院長がYouTubeチャンネルを開設する場合を考えてみましょう。
「歯の悩み」という漠然としたテーマでは、動画企画の方向性が定まりにくいですが、実際の検索キーワードをもとにすれば、以下のような具体的な関心が見えてきます。
<例>
・「ホワイトニング」に関心を持つユーザーの多さ
・「親知らず」の痛みや抜歯について調べている人の割合
このように、視聴者の本音や潜在的なニーズが可視化され、企画の精度を高められます。
2.コンテンツの再生数を予測できる
キーワードリストは、新たに企画する動画がどれだけの視聴者に届くかを事前に予測する手がかりになります。
一般的に、Googleでの検索ボリュームが10万回あるキーワードは、YouTubeではその約5分の1、つまり約2万回程度の月間検索数があるとされています。
仮に、1本の動画が月に200回再生された場合、年間では約2,400回の再生。
そのうち1%が顧客につながれば、年間で24人の新規患者を獲得できる計算になります。
このように、キーワードリストを使えば、動画の月間再生数や売上への影響をある程度見積もることが可能です。
3.企画の優先順位が明確になる
キーワードリストを作成すれば、どのテーマから着手すべきかをデータに基づいて判断できます。
たとえば、「歯磨き おすすめ」の月間検索ボリュームが27,100回、「歯科衛生士資格」が4,400回だったとします。
両方を同時に扱うよりも、まずは検索数の多い「歯磨き おすすめ」に注力することで、限られたリソースで効率よく成果を出せます。
まずそろえたい!キーワード調査の鉄板ツール3選

ここでは、マーケターやコンテンツ制作者の間で広く利用されている、代表的なキーワード調査ツールを3つご紹介します。
このあとの章では、これらのツールを使った具体的なキーワードリスト作成手順を解説していきますので、まずはそれぞれの特徴を押さえましょう。
1.Googleキーワードプランナー
「キーワードプランナー」は、Googleが提供する公式ツールで、広告運用者を中心に利用されています。
一度に複数のキーワードを入力し、検索ボリュームや関連語句を調査可能です。
Googleアカウントがあれば無料で使えますが、広告出稿していない場合は「1,000〜1万」などのざっくりとした数値表示になります。
2.ラッコキーワード

「ラッコキーワード」は、無料でサジェストキーワードを一括取得できるツールです。
キーワードを入力するだけで、GoogleやYouTubeの関連語句が一覧表示されます。
ただし、検索ボリュームを確認するには有料プランの契約が必要になります。
3.Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

「Ubersuggest」は、無料で1日3回まで検索ボリュームを調査できるツールです。
Chrome拡張機能を使えば、Google検索画面で直接データを確認できます。
一度に複数キーワードを調べられない点は注意が必要ですが、初心者でも扱いやすいのが魅力です。

YouTube向けキーワードリスト作成の5ステップ
ここでは、YouTube動画企画の土台となる「キーワードリスト」を作るための具体的な手順を解説します。
▼動画で確認したい方はこちら(解説:6分25秒あたり〜)
ステップ1.軸になる「ビッグキーワード」を見つける
まずは軸となる「ビッグキーワード」を調査します。
ビッグキーワードとは、そのジャンルにおいて検索ボリュームが大きい主要なキーワードのことです。
- 「検索ボリューム〇〇以上ならビッグキーワード」とは一概に定義できない
- 業界ごとに相対的に判断する必要あり
- まずは10〜20個程度に絞り込む
ステップ2.関連キーワードをキーワードプランナーで一気に洗い出す
次に、ステップ1で抽出したビッグキーワードを「キーワードプランナー」に入力し、関連キーワードを洗い出します。
これにより、ビッグキーワードに関連する周辺の検索ワードを幅広くカバーできます。
<手順>
1.「キーワードプランナー」を開く。
2.ステップ1で調べたビッグキーワードを、「新しいキーワードを見つける」に入力。

3.ステップ1で調べたビッグキーワードで調べる人が、ほかにどういったキーワードを調べるかがわかります

この時点で、初期設定したビッグキーワードのボリュームに対し、基準を再検討することも可能です。
(例:検索ボリューム5万→10万以上に引き上げるなど)
ステップ3.サジェストキーワードをラッコキーワードで取得する
「ラッコキーワード」を使って、GoogleやYouTubeのサジェストキーワードを取得します。
ビッグキーワード単体では、検索上位を目指すのは難しいため、その関連語(サジェスト)を調べます。
<手順>
1.「ラッコキーワード」を開く
2.ビッグキーワードを入力し、検索
3.画面右上の「CSV」をクリック

4.CSVを開き、全キーワードをコピー

5.キーワードプランナーの「検索ボリュームと予測のデータを確認」に貼り付け、「開始する」をクリック

6.「過去プランの予測」から「CSV」をダウンロード

7.CSVを開き、「Avg monthly searches」以外の列を削除

8.「フィルターを作成」で検索ボリュームが大きい順に並べ替え

ステップ4.検索ボリュームの最低ラインを決める
ここまで集めたキーワードには、検索ボリュームの多いものから少ないものまで混ざっています。
次に、「どのくらい検索されているキーワードなら狙うのか?」という下限ラインを決めましょう。
検索ボリュームが多すぎると競合が強く、逆に少なすぎると再生が見込めません。
狙いやすさと検索ボリュームのバランスがポイントです。
<手順>
1.複数のシートやCSVを一つに集約
2.検索ボリュームで降順並び替えを行い、上位から見て更新頻度やジャンル規模に合わせて下限を決定

ステップ5.重複や似た意味のキーワードを整理する
最後に、リスト内の重複キーワードや意味が近いものを整理します。
ただし、スペースの有無などで微妙に異なる表記は機械的には削除できないため、手動で確認しながら整理します。
<手順>
1.すべて選択したうえで、「データをクリーンアップ」→「重複を削除」の順にクリック

2.該当列を選択し、重複キーワードを削除

3.キーワードで並び替え(カテゴリ別に把握しやすくする)

4.「キーワード」「検索ボリューム」「動画化済」列をコピーし、100行ごとに分割して整理。
意味が近いキーワードは手動で近くに配置する。(例:親知らず抜歯・歯を抜く)

YouTube運用は思った以上に大変!BIRDYに任せれば丸ごと解決

ここまでお読みいただき、キーワードリストの作成には緻密な調査と地道な整理作業が必要であることをご理解いただけたかと思います。
実際にはこのキーワードリストをもとに企画を作成し、撮影・編集・サムネイル制作・公開管理まで行う必要があります。
これらをすべて自社で対応するには、相当な時間と労力、そしてノウハウが必要です。
BIRDYでは、これらの工程すべてをワンストップで代行可能です。
キーワード調査から企画・制作まで、経験豊富なチームが全力でサポートします。
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